ようこそ、夢かふぇへ。☕️
ねぇ、あなたがやめなかったのは、なぜ?
今日は、
私が高校時代に過ごした、
忘れられない3年間のお話をします。
当時は苦しいことばかりでした。
でも振り返ると、
あの時間が今の私をつくっていました。
1|入学前から始まっていた
高校の合格が決まった冬、一通のお手紙が届いた。「春の練習に来ませんか。」スポーツ推薦で入ったわけではない。それなのに、入学前から先輩たちと一緒に練習へ参加することになった。
強いチームは、入学前から始まっている。
その学校のバスケットボール部は、私たちの代がたまたま強かった。強豪校が練習に来る。実業団の選手も来る。近くの男子校の部員も来る。
中高一貫校だったので、中学生も一緒に練習していた。入学前から、高いレベルの空気を体で感じられる環境だった。
一流に触れる経験が、
一流を目指す土台をつくる。
「こんなに練習したら、こんなに上手になれるんや。」その姿を見た瞬間、夢中になった。好きだったからではない。一流の世界を見てしまったから、本気になった。
当時の私は、髪の毛は男の子みたいな短髪。
それがよかったのか、バレンタインにはチョコレートを何十個ももらった。バスケをしているだけでモテた時代があった。ただ、そのチョコは全部、甘党の父のお腹に入った🤭
2|強いチームは、現れた瞬間から分かる
高校3年間で、京都府立体育館で開催された国際大会を観に行く機会があった。監督の先生は日本体育大学出身で、「本物に触れさせること」を何より大切にしていた。強豪チームや実業団を練習に招き、国際大会にも何度も連れて行ってくれた。
それだけではない。
今では当たり前になった筋力トレーニングも、当時はまだ珍しい時代だった。先生はいち早くトレーニングマシンを取り入れ、3日に一度ほど本格的な筋力トレーニングも組み込んでいた。
練習も、体づくりも、試合経験も。すべてが一本の線でつながったカリキュラムだった。先生は、強くなるための環境を本気で整えてくれていた。
国際大会で今でも鮮明に覚えているのは、入口に置かれた大きなタンク。ゲータレードとポカリスエットが無料で振る舞われていた。
まだスポーツドリンク自体が珍しかった時代。トップレベルの世界を、目で見て、空気で感じ、味でも体験した。そして気づいた。
強いチームは、
体育館に現れた瞬間から分かる。
声が大きい。
挨拶がそろっている。
一礼するタイミングまで、
全員がぴたりと一致していた。
強さは、技術より先に姿勢に表れていた。
合宿には、卒業した先輩たちが差し入れを持って来てくれることがたびたびあった。先輩の姿が遠くに見えた瞬間、疲れなんて忘れる。
全員でダッシュして駆け寄り、先輩を囲み、かかとを上げたまま話を聞く。休憩中にアドバイスをもらい、またコートへ戻る。ヘトヘトでも、かかとは上がったまま。それが、このチームでは当たり前だった。
3|朝5時の体育館
高校に入ってから、毎朝5時に起きた。自転車に乗って、電車に乗って、1時間かけて学校へ向かった。理由は単純で、ボールと場所を確保するため。
後から来たら、良いボールも良い場所も先輩に取られてしまう。誰よりも早く体育館に入って、一人でシュート練習をした。
チームの中では身長が低かった。だからオールラウンダーになるしかないと気づいた。最初から最後までコートに立ち続けるポジション。だから、誰よりも体力が必要だった。
4|砂利道のインターバル走
学校がある間は毎日、京都御所の砂利道を走った。紫宸殿を囲む外周、1周約1.4km。それを3周。毎日4.2kmを走り続けた。
走り方はインターバル走。後ろの人が前にダッシュで出る。前に出たと思ったらまた後ろになる。砂利道だからこけてはいけない。必死だった。
引退するまで、休みは元旦だけ。364日、バスケづけ。春休み・夏休み・冬休みは合宿が幾つも待っていた。朝から夜中まで練習と他府県の強豪校との練習試合が続いた。
5|夜中12時前「おっ、昼飯の時間やで。」
合宿は地獄だった。オールラウンダーだから、最初から最後までコートに立ち続けた。
泣きながら練習した。泣きながら試合した。一番暑い昼間だけ、体育館のギャラリーに横になって仮眠させてもらえた。
夜中12時近くになった頃、監督が笑いながら言った。「おっ、昼飯の時間やで。」心の中で思った。早く寝させてくれ、と。😂
でも不思議なことに、あの合宿があったから普段の試合が楽に感じた。地獄が基準になっていた。
6|追い出された日
試合中に監督に怒鳴られてコートから追い出されたことがある。交代させられて、外に走りに出された。「体育館の周りを走れ」という指示だった。
その日は、京都伏見工業高校の体育館だった。スクールウォーズのモデルになった有名なラグビー部が同じ日に試合をしていて、女の子たちが外に溢れていた。私は一人で走りながら、悔しくて泣いていた。
ただ、一つ問題があった。「体育館の周り」という指示を聞き違えて、外の運動場を走っていたのだ。体育館の周りより、運動場の方がずっと距離が長い。我ながら、どんくさかった。
でも走りながら、気づいたことがあった。ラグビーの試合が見える。女の子たちの歓声が聞こえる中を走っていた。しんどいのに、何故かしんどくなかった。
追い出されてもプラスに変えてしまっていた。それが自分でも不思議だった。
7|終わりの日
高校3年生、最後の試合。負けた。「もうこれで終わりやな」朝練もない。砂利道も走らない。仲間と汗をかく朝も、もう来ない。
その瞬間に泣いたのは、バスケが終わるからではなかった。あの時間が終わるからだった。
6年間やり続けた結果、中学ではキャプテンになった。高校では副キャプテンになった。やめなかっただけだった。それだけだった。
翌日から、次の目標に向かって動き始めた。ぴたっと切り替えた。未練を引きずる暇はなかった。
8|やめなかった理由
高校を卒業してから、たくさんの成功者にお会いする機会がありました。そのたびに、私が最初にお聞きするのは、「子どもの頃は、どんな毎日を過ごしていましたか。」という質問です。
何に夢中になっていたのか。
何を続けていたのか。
どんな環境で育ったのか。
話を聞いていると、今の生き方につながるヒントは、子どもの頃に隠れていることが本当に多いのです。そして、起業初期の頃は最後に、必ずこうお聞きしていました。
「どうしたら成功できるんですか。」
すると、不思議なくらい、返ってくる答えは、いつも同じでした。
「続けることです。」
「やめなかった人が残るんです。」
「特別な才能より、続けた人が最後は強いんですよ。」
表現は少しずつ違います。でも、伝えてくださることは、いつも同じでした。
長い間、私もそのまま受け止めていました。でも振り返ると、少し違う気がしています。
続けられたのは、意志の強さだけじゃありませんでした。入学前から一流に触れていた。強豪校が来る体育館の空気を、毎日吸っていた。国際大会を目で見て、味わって、体で知っていた。
本気になったのは、才能でも根性でもなく、本物を先に見せてもらったから。でも、続けられたのはそれだけじゃない。
その言葉を聞くたびに、自分の原点を思い出します。振り返れば、私もそうでした。
書道、茶道、華道。
「道」のつくものに囲まれて育ち、その延長線上にバスケットボールがありました。続ける土台は、子どもの頃から少しずつ育っていました。
好きだから続けた。でも、好きだけでは続かなかった。続けられたのは、その先に誰かがいたから。
仲間がいた。
先輩がいた。
後輩がいた。
そして今は、
ここへ来てくださるあなたがいる。
だから私は、来てくださったお一人おひとりの力になれる文章を書き続けたい。ただそれだけです。
あの日から何十年も過ぎました。
そして今日、
Substack20記事目を書き終えました。
あなたにも、
やり続けてきたことはありますか。
サッカーでも、
ピアノでも、
料理でも、
ガーデニングでも。
何でも構いません。続けてきた時間は、必ず今のあなたの中で生きています。よかったら、コメントで教えてくださいね。
Substack、最初のPosts
『Story』
──人生は、何度でも選び直せる。
こちらも読んでいただけるとうれしいです。
ここまでお読みくださり、
本当にありがとうございました。
また、ここ夢かふぇでお会いしましょう☕️💐
📚参考文献
■ アンジェラ・ダックワース『やり抜く力 GRIT』(ダイヤモンド社)
■ アンジェラ・ダックワース TEDトーク「Grit: The power of passion and perseverance」
☕️ 夢かふぇ
この先は、歴史、政治、経済、世界の流れについても、少しずつ深く綴っていきます。出来事を追うだけではなく、その背景にある歴史や、人が動く理由、そしてこれから私たちの暮らしや仕事に何が起きるのか。
ニュースや社会の動きを私自身の視点で見つめ、一般メディアでは大きく語られない背景も含めて、夢かふぇのカウンターで語りかけるように、お届けしていきます。
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白石孝子|たーちゃん
Takako Shiraishi
#20














The 5 a.m. trips to secure a good ball and a place in the gym stayed with me. What you describe makes grit feel less like a mysterious talent and more like something quietly built through environment, repetition, and the people who keep showing us what is possible.
孝子さん、こんにちは。
濃密な6年間、人生のかけがえのない宝物ですね✨
私は、中学校では、全く勝てないソフトボール部でした😅
女バス憧れます🤩